リヴァイヴは悩んでいた。イノベイターである自分が悩んでいることに対し、更に悩んでいた。というか苛ついていた。
というのも最近、ブリングの様子がおかしいせいだ。元々口数の少ないタイプではあったが、最近頓に喋らない。脳量子波での意思疎通も拒むし、目線も合わせない。最も互いに座っているときでないと目線なんて合わないが。
「あらぁ、恋人でもできたのかしら?」なんてのんきなことをヒリングは言う。冗談じゃない。イノベイターが下等な人間と通じ合うなんて、イノベイターの片隅にもおけないとリヴァイヴは憤慨する。特に最近はアニューと連絡を取り合う度にアニューの変化にイライラしていたので、尚更だった。ヒリングもそれをわかった上でリヴァイヴをからかった。
ヒリングはまだいい。時折わざわざあの大きいソファに寝そべりながら「浮気だよ浮気間違いないってハハハ」といった侮辱以外の何物でもない脳量子波を送ってくる不届きものがいる。その度にリヴァイヴは「働け糞ニート!」と口に出すのを抑えるのに努力する。真面目で優秀ななライセンス持ちとして活躍しているのに、幻聴が聞こえているのでは噂されては堪ったものではない。
そして、怒りの矛先は原因のブリングへと向けられるのだった。ブリングがもっとはっきりした態度をとってくれさえいれば!
ごめん寝た
続きが読みたい場合にはわっふるわっふるとうちこんでくだしあ
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