つれづれ
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2024/11/18 (Mon)
一昨日書いた小話です
31
刻蹄桜
桜の花びらが舞い散る中、同じぐらいの背丈がふたり、てくてくと歩いていた。
「山崎ィ」
「なんですか?」
「こう桜吹雪の中歩いてっと、団子食いてぇと思わねぇ?」
「あとでにして下さい」
「山崎のばーかけーち土方の犬ー」
そう言われても総悟は首を曲げ、団子屋ののれんを見つめていた。
すると、山崎が総悟に向かって手を伸ばした。
「沖田さん、花びら入っちゃってますよ」
首筋にそ、と触れかけたところで、山崎が固まった。
訝しげに総悟が山崎の顔を覗きこむと、山崎は頬をほんのりと桜色に染めた。
「ああすいませんッ、見間違えただけでした!」
何と間違えたかを言われなくても、昨日の夜のことを思い出せば自分の首筋に何があったか答えは一つだった。
軽くため息を吐いてから、総悟は山崎ににやと笑って言った。
「お前の体にも、花びら散らしてやろうかィ?」
「……ぇええッ!?」
突然の誘惑に心拍数が跳ね上がる山崎だったが、背後からの殺気に気付かないほど愚かでもなかった。
「……沖田隊長」
「なんでぇ」
自分をだしに使うのは止めて欲しい、その言葉を飲み込み、大きくため息を吐く山崎だった。
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2008/03/31 (Mon)
日記
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