つれづれ悪ノ召使

貴方は王子　俺は召使
運命分かつ　哀れな二人
貴方を守るそのためならば
どんな悪にだってなってやる

期待の中貴方は生まれた
祝福するは教会の鐘
初めて触れたその笑顔に
俺の運命は動き始めた

喩え世界の全てが
貴方の敵になろうとも
俺が貴方を守るから
ずっと笑っていて下さい

貴方は王子　俺は召使
運命分かつ　哀れな二人
貴方を守るそのためならば
どんな悪にだってなってやる

隣の国へ出かけたときに
町の路地裏で耳にした
貴方を狙う黒い陰謀
俺はすぐに剣を抜いた

貴方がずっと笑うために
できることならなんでもしよう
どれほどこの剣と両手が
黒い血に塗れたとしても

貴方は王子　俺は召使
運命分かつ　哀れな二人
今日のおやつは　ブリオッシュですよ
貴方は笑う　無邪気に笑う

もうすぐこの国は終わるだろう
怒れる国民たちの手で
これが運命だというのならば
俺は素直にそれに従おう

「ほらこれを着てお逃げなさい」
「貴方の服１つ借りますね」
「大丈夫ずっと見てきたから」
「貴方の真似ぐらいできますよ」

俺は王子　貴方は逃亡者
運命分かつ　悲しき二人
貴方を悪だというのならば
俺だって同じ道を歩いてた

むかしむかしあるところに
悪逆非道の王国の
頂点に君臨してた
俺の大事な小さな王子

喩え世界の全てが　　　　　　　ついにその時はやってきて
貴方の敵になろうとも　　　　　終わりを告げる鐘が鳴る
俺が貴方を守るから　　　　　　民衆などには目もくれず
どうか笑っていて下さい　　　　俺の言葉をアンタは言う

　　　　　　　　「ああ、おやつの時間だな」

貴方は王子　俺は召使
運命分かつ　哀れな二人
貴方を守るそのためならば
どんな悪にだってなってやる

もしも生まれ変われるならば　その時はまた……

書きはしたけどいらなかったなやっぱり召使は

2008/08/29 (Fri) 日記 Trackback() Comment(0)

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